E2ビザ申請に必要な書類(主なもの)

E2ビザは、アメリカで事業を行うために必要な投資家ビザの一つです。しかし、E2ビザを申請するには、様々な書類を揃える必要があります。どの書類も重要であり、不備があると申請が拒否される可能性があるため、しっかりと準備を進めることが重要です。

この記事では、E2ビザ申請に必要な書類のリストと、それぞれの書類の役割や準備方法について詳しく解説します。これにより、申請プロセスをスムーズに進めるための知識を得られるはずです。

1. 基本的な書類

E2ビザ申請において、まず必要となるのは、申請者に関する基本的な情報を提供する書類です。

パスポート

E2ビザの申請には、有効なパスポートが必要です。パスポートは、ビザの申請時点で有効期限が切れていないことが重要であり、できれば有効期限が申請後も少なくとも数年残っている状態が望ましいです。

DS-160フォーム

アメリカのビザ申請には、DS-160フォームのオンライン提出が必要です。これは非移民ビザの申請フォームであり、申請者の基本的な個人情報や旅行目的などを入力します。入力完了後に、確認ページを印刷して提出する必要があります。

写真

ビザ申請には規定に沿った写真も必要です。写真は、過去6ヶ月以内に撮影されたものが条件で、背景が白く、顔全体がはっきりと映っているものを使用する必要があります。

ビザ申請料金の支払い確認書

E2ビザ申請には申請料金の支払い証明書を提出します。支払い後に受け取る領収書を、申請書類と一緒に提出します。

2. 投資に関する書類

E2ビザの最大のポイントは、アメリカでのビジネスに「実質的な投資」を行うことです。したがって、申請者が行った投資に関する詳細を証明するための書類が非常に重要です。

投資額を証明する書類

E2ビザの申請には、投資額が「実質的」であることを証明しなければなりません。これには以下の書類が該当します:

  • 銀行の送金書類:投資資金が送金された際の取引記録
  • 請求書や領収書:投資のために支払われた費用の証拠
  • 契約書:設備やオフィスの賃貸契約、あるいはビジネス買収契約などの関連書類

投資資金の出所証明

投資に使われる資金が合法的なものであることを証明するために、資金の出所を示す書類も必要です。これには以下のような書類が含まれます:

  • 個人の銀行口座記録:資金が個人的に所有されていることを示すもの
  • 所得証明書:申請者の過去の収入を証明する書類(確定申告など)
  • 資産売却証明:株式、不動産、ビジネスなどの売却により得た資金であることを証明する書類

ビジネス買収や契約書のコピー

もし、既存のビジネスを買収する形でE2ビザを申請する場合は、そのビジネス買収契約書のコピーや、売主との契約書が必要です。また、ビジネスパートナーとの協定書や株式譲渡契約書も、投資の正当性を証明するために役立ちます。

3. ビジネス運営に関する書類

E2ビザでは、単に投資を行うだけでなく、申請者がビジネスを運営し、アメリカの経済に貢献する意図があることを示さなければなりません。そのため、ビジネスに関連する書類が多く求められます。

事業計画書

E2ビザの申請には、詳細な事業計画書(ビジネスプラン)の提出が不可欠です。事業計画書には、以下のような項目を含める必要があります:

  • ビジネスの概要
  • 市場分析と競合調査
  • ビジネスの成長計画
  • 収益予測
  • 従業員の雇用計画

事業計画書は、ビジネスが利益を生み、アメリカの経済に貢献できることを示すための重要な書類です。

雇用の証明

ビジネスがすでに従業員を雇用している場合、その従業員の雇用を証明する書類を提出することが必要です。これにより、申請者のビジネスがすでに運営されており、アメリカの雇用市場に貢献していることを示します。

ビジネスライセンス

もしビジネスがすでに運営されている場合は、ビジネスライセンスのコピーも提出します。これは、ビジネスが法的に運営されていることを証明するためのものです。

リース契約書

事業所を賃貸している場合は、オフィスや店舗のリース契約書を提出します。これにより、物理的なビジネス拠点が存在することが証明されます。

税関連書類

すでに事業を行っている場合は、ビジネスが納税義務を果たしていることを証明するための納税関連書類(税務申告書など)も必要です。

4. 個人的な書類

E2ビザ申請者は、個人的な信頼性を示すためにも、いくつかの個人的な書類を提出する必要があります。

履歴書(CV)

申請者の履歴書も提出が必要です。これは、申請者がビジネスを成功させるためのスキルや経験を持っていることを示すためのものです。特に過去の職務経験や経営経験がある場合、それを強調することで申請の成功率が高まります。

推薦状

場合によっては、推薦状も役立ちます。ビジネスパートナーや投資家、あるいは過去の雇用主からの推薦状があると、申請者の信頼性やビジネスへのコミットメントを強調することができます。

家族の書類

E2ビザでは、申請者の家族(配偶者と21歳未満の子供)も帯同することができます。この場合、家族のパスポート出生証明書結婚証明書(配偶者がいる場合)が必要になります。

5. その他

ここに記載されているものが全ての書類ではありません。申請者や会社の状況によって他の書類を提出する場合もあります。

6. まとめ

E2ビザ申請には、さまざまな書類を揃える必要があり、細心の注意を払って準備を進めることが重要です。特に、投資に関する書類や事業計画書は、ビザ申請の審査において最も重要な要素となるため、正確かつ十分な情報を提供することが求められます。